u12

◆清水遠征(5年生・6期生)を終えて(その2)

2005-08-17
あいさつ

清水市立商業高校(清商)での出来事
清商には3年前から年に1~2回ほど通っています。
初めて伺ったときはジュビロ磐田タイプのジャージを着ていきました。その時に出会うサッカー部の選手が全員、あまりにも大きな声で「あいさつ」をしてくれるので、僕のことをジュビロのスカウトと間違えているのだろうかと思ったくらいでした。
その後どんな服装で清商に行っても、サッカー部の部員を含め、制服を着た生徒までもが男女関係無く大きな声で「あいさつ」をしてくれることに気がつきました。
とうとう今回、直接清商の生徒にあいさつについてインタビューしてしまいました。僕と選手が便所を探していて一人の生徒さんにたずねたのがきっかけです。
「すいません、便所はどこでしょうか?」とたずねました。普通は「体育館の中にあります。」と指をさして教えてくれるのでしょうが、その生徒さんは体育館の中の便所までついて来てくれて、便所の電気まで点けてくれたのです。
「ありがとうございました。」と中へ入り用をすませてトイレから出てくると、さっきの生徒さんが少し離れたところから戻ってトイレの電気を消してくれました。
ここまで親切にされたら不思議に思ってついついたずねてしまいました。
「僕はよくこの学校に来るのですが、皆さん大きな声であいさつをしてくださります。僕らの地域では逆に珍しい光景なので教えてください。学校の指導で“あいさつ”を重視しておられるのですか?」
「いいえ、学校からは特に言われていません。」
「子どものころからずっとあいさつされているのですか。」
「はい。」
近くにいた別の生徒さんと目をあわせて言われました。
「顔を見ればあいさつするよね。」
なるほど、あいさつとはそういうものだ・・・。

清水遠征の初日の午前中の出来事です。清商サッカー部の素晴らしい意識の高い練習を見た後に、サッカー以外の素晴らしい出来事がありました。もし、便所をたずねてそっけなくされていたらサッカー部の素晴らしさが薄れたかもしれません。しかし、サッカー部以外の部分にも有名になってもいい素晴らしさがこの学校にはあるのだなと感動しました。

あいさつしていますか。FC solceu U-12のテーマのひとつである「よいサッカー少年である前に、よい少年であれ!」を思い出してください。
サッカーの技術があっても“あいさつ”できない選手は魅力がありません。
“あいさつ”をしっかりするひとは“それだけで魅力的な人”です。