u12

◆卒部式を終えて(5期生・卒部おめでとう)

2006-04-03
<卒部式での挨拶>
5期生の選手のみなさん、また、保護者の皆様卒部おめでとうございます。
最後までがんばったということは、何よりも評価していいと思いますし、ここにいる選手すべてを平等に称えたいと思います。

この学年は30人の学年という大所帯でした。十人十色といいますが、三十人三十色の学年です。後にも先にもこのような大所帯になることは無いと思います。
その30人とのクラブ活動を通して、たくさんの事を学びました。

この学年は“学びの学年”です。1期生はまさに“はじまりの学年”、2期生はサッカーの方向性を示した“矢印の学年”、3期生は関西大会・全国大会に進んだ“自身の学年”4期生は2年連続関西大会に進んだ“確信の学年”でした。4期生の卒業旅行でFC solceuの基本技術が全く通用せず、悔しい思いをしました。それから1年間、サッカーの土台作りとして清水に通用するような基本技術を焦らずゆっくりトレーニングしました。
その結果、先日の清水への卒業旅行では、1年前とは全く違うパスワークを披露できました。これは選手自身の大きな財産であり、これから向かう中学生サッカーへの大きな飛躍の予感であると疑いません。
しかし、1年間の経過の中では6年生の大会で上位に進出することができませんでした。FC solceuの方針は“勝つことよりも技術向上”なので、まさに、そのとおりになったのですが、今後後輩たちをもっと素晴らしい選手に育成していく上では、この1年間考えたことはFC solceuにとって大きな土台になると思います。
それが“学びの学年”の由縁です。

5期生が後輩たちの大きな目標となるのは、京都招待4位になり京都のチームでは1位なったことでしょう。この結果は近いうちに後輩が抜いていかなければならない目標なのですが、この功績は大きく評価してあげたいです。

また、個人的にガンバ大阪や京都パープルサンガのジュニアユースに合格してくれた選手がいることも、この学年のみんなの切磋琢磨での功績と思っています。
5期生の華やかな個人技は時には驚きを隠せないほどのサッカーをしてくれました。
特に朝日新聞杯での予選リーグで見せたサッカーは、「サッカーってこんなに面白いものなんだな。」とあらためて思わされたことを覚えています。

個性豊かな君たちがFC solceu U-12から巣立って行くわけですが、変わって欲しくないことがあります。それは、まず、親への感謝の気持ちを忘れないということです。今君たちは、クラブの方針として親の肩揉みをしていますが、これだけは継続してください。1日1回は親の温かみを感じて、最低限の親孝行をしてください。
もうひとつ、当たり前の事を確認します。“友だちを大切のする。”ということです。みんなそれぞれ、一人では無かったということです。30人という友だちの恵まれた君たちは30人ならではの活動をして来ました。今までの友だち、これからの友だち、出会いを大切にしてください。

最後に保護者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。
選手30人と指導者が卒部までこれたのも保護者の方のおかげです。
クラブとしても長い年月の大きなサポートで感謝の気持ちでいっぱいです。
クラブの性質を考えてくださったサポートの仕方は非常に上手く、今後の保護者の方々の参考になるものだったと思います。
また、お子さんたちは、保護者の方から愛情をたくさん与えられているからこそ、30人のグループでも大きな問題無く進んでこれました。愛する事をしっかり与えられた人間は、人を愛せるからです。
喧嘩もします。気が合う会わないもあるでしょう。しかし、愛された人間同士であるからこそここまで来ることができました。
この30人の選手はとても大きくなりました。また、生意気にもなりました。しかし、まだまだ子どもであります。これからも親を必要とし、親の愛情を必要としています。どうか、中学校へ行っても変わらぬ愛情を注いであげてください。この子たちは必ず立派な大人になります。

5期生卒部おめでとう。
<代表 高山 毅>

※卒部試合に来てくださった古川SCのみなさん、ありがとうございました。
※もっとたくさんの保護者に来ていただきたかった。今後の課題としていきます。