u12

◆若鷲杯(5年生・6期生)の2日目・3日目の結果

2005-11-29
11月26日(土)
第1試合 2-1(敗者復活戦)
第2試合 1-1(17~24位リーグ)

大会初日に6期生達が見せた“がむしゃらでも勝ちたい”というゲーム運びに対して、“勝つなら技術で”という目線で選手とお付き合いさせていただきました。
そういう意味では、1試合に何回か見せてくれるFC solceuらしさ(個人技+グループイメージ)が今後に期待をさせてくれましたが、まだまだほとんどが見所の無い“がむしゃらサッカー”でした。

11月27日(日)
第1試合 0-1(17~24位リーグ)
第2試合 0-0(17~24位リーグ)→0勝1敗2分でリーグ3位
第3試合 4-0(21位・22位決定戦)→21位/40チーム中

1試合目は、26日に少しのFC solceuらしさが出てきたので、どのように戦えるのかと期待をしていましたが、大きく蹴りこんで来るチームに対して、同じように“力”で何とかしようとして、見所無しで敗戦しました。
2試合目も、まだまだ“何となく”というゲームをしていましたが、FC solceuらしさは少しずつ増えてはいました。

今大会では選手と長めにミーティングをしました。FC solceu6期生としてのFC solceuらしさや個人個人が自分らしさを発揮するにはどのようにすればいいのかを時間をかけて話し合いました。
この日の2試合目が終わった後のミーティングで、「なぜ、意味の見えない“がむしゃらサッカー”になるのか?」と子どもたちに質問すると、「頭の中では言われていることは分かっていますが、試合になるとついつい前へ前へと行ってしまいます。」という返事が返ってきました。
この回答は素晴らしいと思いました。指導者からのメッセージに対して、実際に自分たちがどういう理由で上手くいかないかの“原因”が分かっているからです。
勝ちたい気持ちが前へ前へと行くのでしょう。勝ちたいなら“気持ち”だけでなく“いろんな方法”を身につけていけばいいのです。
自分のサッカーや自分たちのサッカーがどうしたら上手くいくのかに考えとして“がむしゃら”にがんばれば、その中での失敗は“良い失敗”になり“成功”に近づきます。試合内容が、ただの“がむしゃら”だと、良い結果が出ても個人個人に何も残りません。

子どもの正直な感想に感動しつつ、いくつかのアドバイスをして3試合目を戦いました。
3試合目は相手チームが大きく蹴りこんでくるサッカーをしてこないこともあり、比較的落ち着いたサッカーの試合になりました。
その中で6期生が初めてFC solceuサッカーを表現できたのではないかと思いました。
(個人・グループの上手さに感動したということ)
試合をしている子どもたちがサッカーの“質”として楽しそうにプレーしている、見ている人たちもその“質”が楽しい。そんなサッカーになっていたのではないでしょうか。京都府大会に進出できない順位で終わってしまいましたが、それ以上に嬉しかったです。
今後の活動では、選手自信が今大会で感じたことを忘れないことと伸ばしていくことが大切です。3日間で覚えはじめたことは、簡単に忘れてしまいます。また、ユウトコーチのしっかりサポートしていく手腕にも期待がかかります。
がんばりましょう!君たちならできる!!!

※保護者のみなさまへ(全学年)
11月から選手とのやり取りの中で、選手に考えてもらうことが多くなってきています。これは意識的に実施しているものですが、選手が悩まれたときに保護者の方には良い励ましを期待させていただきます。選手と一緒に不安になったり、クラブや指導者に不満を持ってしまうと意図する方向とは逆になってしまうからです。
例えばお子さんが不安になっているときに、「○○君はどんな答えを探していくのかな~。」と気長に言っていただくのと、一緒になって不安になられるのとは、お子さんの精神的な安定感に大きな違いがあると思います。
この件にかかわらず、サッカーにおいてお子さんと一緒に一喜一憂しすぎると、お子さんにとってサッカーは遊びでなくなります。
大人は子どもに対して子どもの目線で関わっていきつつ、大人は大人らしく、子どもは子どもらしくというスタンスを崩さず良い関係を保っていきたいものです。
僕たちはFC solceuの名前を上げるためには活動していません。お子さんが“悩み”や“負担”を感じたときに、FC solceuは“勝利至上主義”になったとか、“厳しくなった”とか誤解しないでください。僕たちは、お子さんたちがFC solceuにいて良かったと思えることにこだわって活動しています。
これからも応援よろしくお願いします。

※考えることの難しさ
考えることは難しいとつくづく思います。
何となくやっても時間をかければリフティング等の技術は向上します。
何となくやっても“考え”のないプレーは時間をかけても成長しません。
何となくでもリフティングに時間をかけれない選手が多い中で“考え”を成長させてあげることはとても難しいと思います。
選手たちにサッカーが上手くなりたいという気持ちはありますが、ただの“願い”のレベルなのかもしれません。上手くなりたくない選手はいませんが、“実行”することと“考える”ことになかなかきっかけをつかめないのでしょう。
過去に2人の“考え”の達人の選手がいました。指導者からのメッセージ以上に“どうしたら上手くいくか”を考えていました。いわゆる“遊びの達人”です。
彼らに近づけてあげたい。何故かというと、みんな“夢”を持っているからです。
“夢”に近づくためには“考え”が必要です。ときには生みの苦しみもあるでしょう。しかし、それを乗り越えてはじめて“達成感”や“幸福感”があると思います。

※努力
“努力”も大切です。
僕たちみたいな“ほめ伸ばし”で楽しいサッカーをしようとしても“努力”なしでは本当の“楽しさ”は味わえないでしょう。
いつも言いますが“リフティング”は努力が技術に表れる良い例です。
やればやるほど回数と安定感が向上します。
今年度から支部選抜のチーム推薦理由として“リフティング”を義務づけましたが、“リフティング”が選考基準ではありません。FC solceuの育成プログラムの中のひとつとして“リフティング”があるだけで、全員が“リフティング”をクリアしていて、その中から推薦選手を選びたいのです。
例えば今の6年生(5期生)の場合、テクニカルトロフィーは5年生の時の夏休みの“課題”でした。1年以上も経過して“リフティング”が選考理由では少し寂しいですよね。
“努力”をしないで、「リフティングが支部選抜の選考の理由というのはおかしい。」という人はいないと思いますが、“言い訳”しないように取り組んでほしいと願います。
“夢”や“目標”があってもそこに“努力”がない事が多いと感じます。
ブレイントレーニングで“できる”と思っていても“努力”していない傾向はあると感じます。
僕たち指導者も“言い訳”しないように、上手に“努力”が身につくような環境づくりを目指します。

※好きに勝るものなし
“好き”なことを“楽しく”やろう!
“好き”だから“がんばれる”!
それが“努力”やん!
“好き”なことだから“夢”ができる!
それが“目標”やん!
“自分”で決めた“好き”だから、“自分”のためにがんばろう!