u12

2012年 12期生FC SAKURA 韓国遠征を終えて

2012-07-27
平成24年7月22日(土)~24日(火)の日程で、韓国大邱市~慶山市にて城陽市・大邱市の日韓交流少年サッカーに参加しました。

メンバーは、FC solceuから8名、宇治翔から8名、加茂から2名の計18名です。
今年度は、全国大会京都府予選において地区予選が早く始まった事、また府大会の終了が遅くなった事によって例年よりも合同練習が少なかった事が不安材料でした。

合同トレーニングについては、韓国の小学生との対戦は日本人の2学年ほど上の学年と対戦するようなイメージなので、FC solceu Uー13との練習試合を中心に行いました。
また、アップやその他トレーニングでは大きくて早い選手と戦う為の『プレッシャー回避』『その為の細かいテクニックの部分』を厳しくトレーニングしました。

今年のメンバーは、宇治翔が府リーグ1部、加茂から選手はトレセン等に選出されているメンバー、FC solceuは全国大会京都府予選3位なので、ポテンシャルとしては過去最高のメンバーが集まりました。
体格も例年よりは大きいので、大柄な韓国の選手との対戦にはむいているとおもいました。

しかし、2年間くらい8人制サッカーをしてきた6年生にとって、いきなり11人制で戦う事は非情に難しいとも予想されながら韓国へ旅立ちました。

実際の試合では・・・

7/22

午前 VS 慶山小学校 1-4

幸先良く、試合開始直ぐに1得点しました。
しかし、急造チームの為GKとDFとの連携ミスで残念な失点を重ねて敗戦となりました。
しかし、自分たちのやろうとするサッカーが随所に観られて良かったです。

午後 VS 半夜月小学校 2-2

午前中に出場機会の無かった選手を中心にメンバーを組みました。
この試合にてほとんどの選手のゲームでのポテンシャル、メンタルを把握出来た上、良いリズムでサッカー出来た事が大きな収穫でした。
強豪である相手チームとしては引き分けた事がとても悔しかったように見えて、次の日の午前中に戦う時には、相当厳しい試合になるとの予想が出来ました。

7/23

午前 半夜月小学校 0-1

試合はベストメンバーでスタートしました。
予想を上回って、前日よりも後方からのロングボールを多用してより一層激しい試合になりました。
ロングボールを競って、そのこぼれ球も激しく拾われていたので、前日に出来ていた自分たちのリズムを失ってしまいました。
後半に少し良いリズムでサッカーが出来て、決定的チャンスを複数回作る事が出来ましたが、惜しい敗戦となりました。

午後 花園小学校 0-4

大邱市最強チームとの対戦は、体格、スピード、内容、全てに圧倒されました。
このチームでも全国大会ではBクラスという事で、韓国のスケールの大きさを知りました。
ロングボールで裏を狙うダイナミックさ、細かいパスワークでの崩しとサイド突破、無理せずサッカーをやり直す賢さ、圧倒されている事も仕方がないくらいの力の差を感じました。
後半に相手チームが少しメンバーを落とした事もにより、SAKURAも自分たちの形を作り、たくさんの決定的チャンスを作りましたが、もう少しというところで得点することが、出来ませんでした。

最優秀選手 高野 諭安(FC solceu)
優秀選手   田中 純平(FC solceu)
<大邸市サッカー協会 選出>

※コンディション
午前、午後の試合スケジュールですが、体調管理がとても難しかったです。
試合が終わり、ホテルへ帰り、2時間待ち、再度出発試合会場に着いて30分後には試合という流れが、選手達のパフォーマンスに影響しました。
この様な条件でもしっかりと対応出来る事が、強い個人、強いチームになる条件だと感じました。
また、25分ハーフという事も選手たちにとっては大きな負担となっていました。
京都のような蒸し暑い気候も選手たちを苦しめました。

※韓国の小学生サッカー事情
韓国の小学校で協会に登録出来るサッカー部は全国で250チームと聞いています。
日本では8000チームほど登録されているので、その選抜制を感じます。
そしてその小学校はサッカー部の観光バス、クラブハウス、人工芝グラウンドを所有し、環境の充実を図られています。
今回は3小学校にいきましたが、全て同じように環境整備されていました。

※成果
選手達のプレーについては、選抜を組んだ時と比べてボールを失わずパスで攻撃を組み立てていくというサッカーに大きな成長を感じています。
トレーニングから『観る』『判断』『実行』を厳しく指摘して選手達は大変だったと思います。
しかし、選抜チームであるというムード、雰囲気の中で一生懸命頑張ってくれました。
その成長を誇りに思う反面、これでこのチームが解散になるという事が残念です。
結果的には8人制、11人制は関係なくプレーできていた事が大きな成長でした。
サッカーの原理原則を指導していた事を一番成果として出してくれたものと思い、嬉しい気持ちでいっぱいです。
上手く、熱く、みんなで戦いました。
素晴らしい選手たちに拍手!!!

※大邱サッカー協会の方々に大変お世話になりました。
その心づかいは、言葉に現せられないくらいのもので、感謝の気持ちが尽きません。
選手たちは、まだまだ子どもなので、どこまで感じ取れるか分かりませんが、この様な交流を通じて『感謝』を教える事が出来るものと信じ、未完成な子どもたちに関わっていきたいと思います。
シンセルル マニ チョッスムニダ チョンマルロ コマッスムニダ。

※日韓交流の主催団体、さくらとムクゲの会の皆様に大変お世話になりました。
子どもたちがサッカーに集中出来る様にたくさんの段取りと配慮を頂きました。
本当にありがとうございました。

※生活部分にて
選手たちは明るく元気で、とても子供らしかったです。
しかし、しつけ、けじめの部分での幼稚さが残念でした。
騒いではいけない場所で騒いだり、行動がいい加減だったりと。
博物館で騒いだり、ホテルの部屋がグチャグチャに乱れていたり、食事の行儀が悪かったのは残念でした。
サッカー選手として成長すると同時に、人間として大人として成長してほしいと思います。
子どもらしいと幼稚は別ですし、その区別が出来ていないのは小学生6年生としては少し残念でした。
良いサッカー選手に育つためには、良い人間になる必要があります。
ここに参加した選手たちは一番にサッカーの評価を得て参加しています。
とても良い子供たちでしたので、マナー等の失態が残念でした。
4日間の遠征で他チームの子供と仲良くなって『ついつい』の部分も理解できます。
しかし、選ばれしものとしての誇りは『サッカー』だけではなく『生き方』でもあってほしいです。
これをきっかけに韓国遠征に参加した子供たちが『素晴らしい生き方モデル』になってくれると信じています。
君たちならできる!!!

※このチーム結成に関してご理解を頂いた親御さんに感謝します。
子どもたちは、韓国遠征を通して短期間ではありますが、成長してくれました。
スタッフは精一杯子どもたちに関わらせて頂き、そして私たちの成長にも大きな影響がありました。
ありがとうございます。感謝します。