oneself

『考える力』『解決する力』

2023-12-28

『自分で考える』を問うているYouTubeがありました。

元日本代表本田圭佑氏です。

下記を読んでから、それを見てください。

 

ソルセウというクラブが大切にしたい事や目指している事は『活動説明会』や『ソルセウホームページの代表の独り言』でお示ししています。

それを確認して入部された方、入部してからそれを確認した方、入部したけど今も知らない方、それぞれおられると思います。

クラブ方針は大切な事なので知ってもらう必要があるのと、何のために『必要』なのか、知ることで『どんな効果』があるのかも確認したいと思います。

 

令和5年12月末、自分がコロナ陽性になってしまって、熱がおさまりだした頃、ふとんの中でたくさんのYouTubeを観ていました。その中で元日本代表本田圭佑氏の会社のPR動画がありました社の名前はNowDoです。教育関係の会社ですが、そのPR内容がソルセウを作った25年前に私が『必要』と考えた『自分で考える』事の重要性を語られていました。内容は動画で観てもらえれば分かりますが、ソルセウのエピソードを少しお話しさせて頂きます。

 

『自立』や『生活ヂカラ』や『人として』はサッカーと別の話と思う方が多いようですが、成功者たちからしたらそれ無しでは語れないものなので、そこは認識してほしいと思います。

 

ソルセウ発足当初から『自分のことは自分でやる』や『不便から学べ』を日常の活動に取り入れてもう25年が経とうとしています。

 

親御さんにはお願いしています。

『子どもを直接助けないで』

『何かあったらコーチを通してくださいね』

 

私たちは、子ども(選手)を困らせてあげたい、不安にさせてあげたいのです。

たかだか、少年サッカーな現場なので、そんなに大事は滅多に起こりません。だけど小さな問題はたくさん起こります。これに大人が手を出して解決すると成長の芽を摘むことになるのです。

 

おおよそ1人年間数回困り事が起こるとします。活動中に親御さんがスッと現れて問題解決されていきます。年間数回なのでそんなに問題ではないと思われると思います。

選手もそんな感じで親御さんに助けられて普通に過ごしていきます。

 

近くにいたら簡単に助けてしまうので、親子の距離感はお願いしますとお伝えしています。

近くにいれば子どもも簡単に相談します。

『お父さん、お母さん、〇〇忘れた…取ってきて。』

『お父さん、お母さん、カバンが開かない、閉まらない…』

『お父さん、お母さん、…』

 

しかし、助けなかったらどうなるか、1人5回×15人グループとして年間75回の問題が学年内に起こり、それを個人、グループで解決しなければならないのです。

6年間で450回の問題解決です。

この経験値こそが『問題解決力』につながります。

自分で考えたり、友達に相談したり、コーチに言いにくい事も大切な経験です。

(親不参加の遠征後に選手が大きく見えるのは現地で選手だけでたくましくやってきたからです。)

 

大人になるということは、

①創造力を身に付ける

②問題解決力を身に付ける

と言われています。

サッカーにおいてもこの能力は個人の伸びや試合結果に大きな影響を及ぼします。

だから生活ヂカラが高い学年は強いのです。

彼らには勝手に良い結果がついてきました。

 

発足当初に公共交通機関で移動していた頃、駅で選手に『今日、どこであるの?』って聞きました。

『えっ、コーチ知らないんですか?』って聞かれて『知らない』と答えました。(本当は知ってます)

そしたら選手の1人が『お母さんが丹波橋で乗り換えてどこどこで降りるって言ってたわ』との事で、『ほな、ついて行くわ』という感じで行きました。

駅に到着した後は駅員さんに会場となる学校への行き方を確認して何とか試合が出来ました。

 

次の週からスマホのない時代ですから選手が勝手に紙に電車の行き方と駅からの地図をフリーハンドで書いて持ってきてました。そんな指示はしていませんが、よっぽど不安だったのか『これで安心して行けるー』って言ってました。

 

この子たちは自分の家から駅までも自力で来ていました。徒歩であり、自転車であり、自分だけで駅まで行くにあたり、大きく違うのが『覚悟』です。絶対に緊張します。それを受け入れるには覚悟が必要です。

時間に間に合わなくてはいけない、ギリギリに行くのは不安、途中で何があるか分からない、じゃあ何時に出るか、じゃあ何時に起きるか、前の日に準備しとかないと時間が掛かったら間に合わなくてはなる、安全に行かなくてはいけないので、道はどうするか。

これだけでも自分でたくさんの事を解決しなければなりません。

朝5時集合の遠征も自分たちで来てました。

(さすがにこれは起こしてもらってました。)

 

この頃はテントも電車やバスで選手が運んでいました彼らにとって全てが当たり前だったので、しんどいとは重いとかは言ってませんでした。

テントを買うまでは日除が帽子しかなかったので、テントがあるだけでも有り難かったそうです。

 

発足当初なので1.2.3期生の頃を振り返り話していますが、2期生は小学生年代の府の大会では0勝でした。今のようなリーグ戦はありません。トーナメントの運も悪かったと思います。いきなり1回戦で紫光だったりと。試合前に相手選手が10点取るって言ってましたが、結果は0-1でした。実は本当に良くなってました。

 

この子らが中学生になってどうなるか。

まだクラブチーム文化がない時代なので地元の城陽中学校に進んでいました。

顧問の先生が練習に来ないから自分たちで練習を考えて、また、モチベーションも自分たちで高めて頑張ってました。

結果的には中3のときに京都府で3位になっていました。ほとんどの中学生が全中を目指している中で、選手だけで積み重ねて3位までいきました。

フットサルではソルセウとして登録(他の中学校も含む)してこの子らが中3の時に全国大会に行ってます。森岡亮太が中2で参加していた時です。

 

今現在は、彼らは弁護士や社長として人生を謳歌しています。もちろん華やかな人生だけが良いのではありません。

それぞれが、絶対に良い経験を積み重ねたと思います。

 

これが、ソルセウが選手がだけにしてほしいとお願いするに当たってのエピソード紹介です。

(その日のことの会話は家に帰ってからでも出来ます。その時に言わなければいけないことがあればコーチに言ってください。コーチに伝える必要がない事、コーチに言いにくい事であれば、お家に帰ってからお話しください。)

 

最後に、当たり前の事ですが、これからも私は選手以上に頑張っていかなければと決意しているところです。

私もまだまだ足らないところを努力していく必要があります。

一生懸命頑張ります。

技術、戦術、人づくり

全力で頑張ります。

 

『未来を夢見て』

 

本田圭佑氏のYouTubeをご覧ください。

『本田圭佑から中高生年代のみんなへ』で検索