長年続いたコロナでソルセウの大切なものを一つ失いました。
失ってから分かったのです。
失った事によって『悪く』なったのではなく『普通』になったのです。
過去のソルセウの選手たちはたくさんのジャイアントキリングをやってのけていました。
絶対に勝てないと言われていた相手を何回も倒していました。
不思議。
サッカーの上手さだけでなく『人間の強さ』によって結果を出していたのです。
『自分の事は自分でする。』
そこから生まれる強さです。
子どもが自動車免許を持っていないので、電車・バスで移動する。(親御さんの送迎負担が減る)そんなルールで始めた公共交通機関での移動にこんな大きな効果があったなんて思いませんでした。
最近、他チームで昔からソルセウと付き合いのあった人に「あれっ、ソルセウの選手、自立してませんやん。」と言われました。
そのグランドではテント設営をしているのはソルセウの選手だけだったのに、そんな言われ方をしました。
たぶん、他チームの皆さんは良い意味で過去のソルセウの選手の自立を見てくれていたのだと思いました。
過去と違うのは電車・バスで移動していない事。
それにともなって、選手と保護者の距離が近くなってしまいました。
一緒に試合会場に来ているので、もう離れる事が出来なくなってしまいました。
何か困った事があれば、保護者も選手もコーチを通さずに親子で直接問題を解決しようする事が増えてしまいました。
ソルセウの活動は子どもが困った時に簡単に助けてもらえない事での失敗や不便から学ぶのが素敵な体験だったのですが、コロナのせいで大切な部分が薄れていまいました。
誰も悪くありません。これこそコロナの後遺症です。
玄関を出たら社会の入り口です。そこから覚悟を持って練習や試合に出かけていた過去の選手は知らない間に大きく育ってました。
結局、手間ひま掛けて子育てをしていたのだなって思います。簡単ではないですが、子育てってこういう事なんだなって。
コロナが5類になり、ソルセウでは公共交通での移動を再開しました。
やっぱり、選手たちの様子は変わってきました。
大変落ち着きのない学年も少し落ち着き出しました。
この進歩は認めてあげたいです。
まだまだですが上向きになったことはとても良いことです。
道路がどんどん整備されて、公共交通の移動がより不便に感じていたコロナ前、このまま公共交通で移動してもよいのかを悩んだこともありました。
しかし、コロナ禍を経て公共交通の移動の大切さを再確認しました。
(自分事は自分でやる。移動に限らず自立を目指すという事。)
楽な子育てはないということです。
がんばれ選手たち。
頑張って支えていこう大人たち。
大人は君たちを応援しています。
公共交通での移動は大変な事もありますが、クラブの方針に協力して頂いて、選手たちの未来を支えていこう。
保護者の皆さんにも日々感謝して進んでいきたい。
『未来を夢見て』